岡田新一の設計により 1988 年の開館から 30 年以上が経過、天井反射光で全体を照らすという当時の空間デザイン・照明コンセプトを継承しつつ LED 照明の最新技術によって新たな空間として生まれ変わった岡山県立美術館。既存の器具を LED 化するにあたり、壁面に対して均一で美しい光、展示空間としてより使いやすい光景を創り出すことを目指しました。
「蛍光灯やハロゲンランプでは調光をしても絞り切れない、色味を合わせられない」等の問題解決のため、調光・調色 LED 照明に変更することにより、下限値を 0.1％にまで絞り、照度と色温度の設定を自由自在に。その設定には、タブレットによる無線調光・調色制御システムを導入し、展示室から展示ケースまでトータルで光の明るさと色合いをイメージ通りにコントロール。様々な展示会のシーンへの対応を実現しました。また同時に、照明 1 灯ずつの設定が可能なため、それぞれの展示に合わせた細やかな光環境をも創り出せます。