圧倒的な建築の構造美を印象的に魅せる為、照明の意匠は極力抑え、建築に溶け込む照明デザインを心掛けました。その為、壁面の土佐ヒノキの積層壁やプレキャストの曲面の天井などには照明用のスリットを設けドットレスのライン照明をリニアに繋げることで天井や壁面に綺麗なグラデーションの光を創り上げました。
また、西側のファサード面は、特徴的なひし形のガラスの開口部であることから天井面には照明器具を設けず、手すりに間接フットライトを仕込む事で動線を照らすとともに、遠景からは開口部全体が光に包まれ、ひし形の格子部分が印象的に浮き上がっています。その建築照明は、中から外へ繋がっていくことで、建築のボリューム感や形態の連続性を印象付けるとともにアイキャッチ効果を作り出し、訪れる人々を優しく誘引します。（文　アカリ・アンド・デザイン　吉野　弘恵）

この写真に使用されている商品
格子部特注天井アッパー照明
特注軒アジャスタブルダウンライト
ポール灯　H3063G＋U3183G改
間接照明