「なら歴史芸術文化村」は、歴史・芸術・食と農など、奈良県が誇る文化資源に触れることができる施設として、県が天理市に整備を進めている複合施設です。日本で初めてとなる文化財 4 分野（仏像等彫刻、絵画・書跡等、建造物、考古遺物）の修復作業現場の公開や、国内外のアーティストとの交流プログラムなど、奈良県の歴史芸術文化活動の拠点となる施設をめざしています。
「交流にぎわい棟」と名付けられた大和平野が一望できるレストラン兼農産物・伝統工芸品の販売施設には、建物外観の格子から着想を得た線材で構成されたペンダントを配置しています。施設に集う人々が主役となるよう、さりげない存在感を建築とともにつくっています。また「芸術文化体験棟」内の音楽ホールへと続く階段吹き抜けには、ホール以外への来訪者の興味も喚起するような特注照明を製作。音楽ホールに合わせ「飛翔」「旋律」をモチーフに、音楽とともに天空へ上っていくようなイメージの器具をデザインしました。