愛知学院楠元キャンパス法人本部棟は、1928年（昭和3年）の竣工以来、教育の場の中心として継承されてきました。地域住民や市民から親しまれてきたこの建物は、国の登録有形文化財に指定されており耐震改修と共にリノベーションが行われました。景観照明は、歴史ある建物を、周辺と調和し魅力ある夜間景観を創ることに心掛けました。季節の変化に合わせて調光、調色のスケジュール管理を行っています。建築の様式、ディテールの美意識を読み解きながら未来に受け継がれる照明計画と照明器具のデザインを目指しました。
（文：株式会社ライズ　岡　幸男）