北陸を代表する都市・金沢市の南西部に広がる白山市。北部は、近接する金沢市のベッドタウンとして発展してきました。その閑静な住宅街に新築されたデザイン性の高い邸宅です。手掛けたのは高級住宅で定評のある中村住宅開発様。同社が掲げたコンセプトは「世界がリスペクトする日本の邸宅」で、日本の建築美のDNAをスケールの大きな空間に埋め込み、海外にあっても違和感のない住宅をめざしたと言います。その背景には、日本人が抱き続けてきた西欧への憧れが変化しつつあるという時代認識があります。障子や格子をモチーフに淡いタモの木をふんだんに使ったリビング、ホワイト・シルバーの和紙で設えた和室など、日本の美が邸宅内の各所に散りばめられ、空間に合わせてそれぞれの造形美を活かした個性的な照明器具が選ばれました。