日本を代表する建築家の一人、伊東豊雄氏が手がけた「せんだいメディアテーク」は、図書館、ギャラリー、映像シアター、市民活動支援などを収容する複合文化施設です。2001年の開館から20年以上経過したことから、照明設備のLED化によるリニューアル工事が実施されました。既存パーツを残しつつ、YAMAGIWAでは竣工時の建築意匠を保ちながら、LEDの特性を生かし、より一層光環境が向上する方法を提案。モックアップを使いながらの実験等で詳細に検証を重ねました。図書館は、アッパー光のみで手元と書架鉛直面の照度を確保しながら、天井の光だまりをできるだけなくし、かつ光が拡散するように調整。ギャラリーでは、壁面上部に現れていた光だまりをなくし、照度ムラが出ないよう器具を設計。さらに現地でも最終調整を施し､均一に照らされた壁面にリニューアルできたことで展示環境の向上に貢献しました。